最後の最後になったならば、開き直りの境地というか、運を天に任すぐらいの覚悟をして勉強をし、試験に臨んでもらいたい。
それまでの模擬試験の成績や添削指導の点数などで、ある程度の予想はつくかもしれないが、確実に受かるという保証はないし、当日、何が起こるかもわからない。
それが試験というものだろう。
しかしだからといって、私は悲観論をみなさんに押しっけるつもりはまったくない。
逆に何をやっても、どんなに準備をしたとしても、一〇〇%はあり得ないことをわかってほしいだけである。
だからこそ細かな雑音に惑わされずに、自分を信じて最後は運を天に任せて突っ走ればいいといいたい。
またそのような境地になれれば、技術的なことはともかく、精神的にはとてもいい状態になれるのだ。
いわゆる無心″というのだろうか。
我が道を、ただひたすら前に進んでいく。
そこには不安も迷いもない。
極端にいえば受かる、受からないも考えない。
実際問題、そこまでできるかどうかは別にして、一種の安定した精神状態になれることは確かだろう。
私が常々、一人で勉強をしろ!仲間を作るな!人に相談するなと言い続けているのもそのことと無関係ではない。
自分の力をベストの状態に持っていき、それからは自分を信じて結果を淡々と待つ。
それでいいのではないか。
きっと神様はそのような心の状態になったあなたに、最高のプレゼントを与えてくれるに違いない。
合格後の起業キーワードは情報″と人脈″資格をとったら、まずは情報収集を今度は資格試験に合格した後、起業に向けての準備段階に入ろうと思う。
試験勉強をしている途中では、それほど詳しく合格後の人生設計や起業の青写真を固める必要はないといったが、多少は知っておいたほうがいいことを述べておきたいと思う。
起業に際してのスタートで大事なことは、やはり情報収集だ。
それもできるだけ具体的なほうがいい。
集め方はいろいろある。
インターネットを駆使して最新情報を集めてもいいし、起業に成功した人が書いた本を買って読むのもいいだろう。
あるいは開業しようとしている仕事に関連した人たちに会って話を聞いたり、情報を持っていそうな人たちに会って、直接アドバイスを受けてもいい。
またもし可能ならば、今、現在、起業に成功して活躍している人に直接会い、彼らから話を開ければ、さらに役に立つ情報が得られるかもしれない。
いずれにしても自分なりの考え方、方向性を固めるうえで必要だと思われることはすべて調べること。
それから動き出してほしい。
いざ動き出してから方向転換をしようとすれば、多大な労力が必要になるし、取引相手からの信用を失うことにもなる。
準備は万全を期するようにしてもらいたい。
しかしどのような資格であろうと、最も大切なものは人脈″であることを忘れてはいけない。
人脈は一朝一夕にはできない。
長年の蓄積によりできるものだ。
よく勘違いされる方がいるのだが、名刺交換をしたり、人から紹介されただけで「その人が自分の人脈になった」と思い込む方がいる。
しかしそれは人脈でも何でもない。
ただ知り合いになっただけで、相手にとって大きな利益が出るビジネスであれば仕事を引き受けてくれるが、そうでなければ敬遠されてしまうだけだろう。
本当の人脈というのは、目先の利害関係を超えたビジネスができる相手のことである。
決して短期的に利益が約束される取り引きだけで、つき合う相手のことではない。
ときには損をしてでも、あなたのためにひと肌脱いでくれる人のことを指すのである。
そのような人脈を作るためにも、情報収集の段階から誠心誠意、人の話を開き、自分の信念を述べて、心の交流を心掛けてほしい。
それが起業のときに役立つことは、いうまでもない。
将来を考えたら、オフィスで開業するほうが良い選択だ。
つぎに開業するときの場所を考えてみよう。
一般的には二つに分けられると思う。
一つが自宅で開業する場合。
そしてもう一つがオフィスをどこかに借りて開業する場合だ。
だいたいがこのどちらかだろう。
いちばん手っ取り早く、お金がかからないのは自宅で開業する場合だが、私はあまりお薦めしない。
本当に小規模で、将来的なことをあまり考えないなら止めはしないが、正式に独立開業するならオフィスを借りて開業してほしいものだ。
自宅で開業した場合、仕事とプライベートとの切り換えがむずかしく、仕事相手との打ち合わせもやりづらい。
それに地理的にも、自宅のある場所は、各都市の中心からは遠いことが多いので、不便なことが多いと思う。
その点、各都市の中心に近いところにオフィスを借りれば、多少、お金はかかるが打ち合わせもしやすいし、交通の便利もいい。
それに何といっても、対外的な信頼度、アピール度は絶対、オフィスでないとうまくいかない。
開業時に必要なものといえば、机にパソコン、それに会議室があればいいから、各種の情報誌などで探すことが充分、可能だ。
またオフィス探しのポイントとしては、居抜き″という手がある。
これは前に借りていた人がそこを出て、原状回復をしないでそのまま借りる方法だ。
要するに借りる人間だけが変わるわけだが、そのような物件を探せば非常に安くて済む。
改装費がゼロになるので、資金に余裕がない人には最適である。
何かの理由で事務所が移転したところなど、通常は原状回復して所有者に返すが、そのまま継続して借りられるものを見つけるといいだろう。
さらに時期の問題がある。
これはすぐには独立しないほうがいい。
なぜなら実務上の経験がないからで、どこか伝を頼って勉強させてもらえるところで、最低、二〜三年は経験を積むことだ。
これは絶対、必要である。
そうして実務を覚えたうえで、その後は自分なりの個性を徐々に発揮していけばいいだろう。
実際の経験を積みながら、細かいところは修整していけばいい。
試験に合格後、二〜三年、実務を経験してからオフィスを借り、開業するのが理想のパターンだ。
一人で開業するか、パートナーを探して開業するか。
どちらがいい?基本的には開業する人の考え方の問題だが、ここではその注意点をお知らせして判断材料としたい。
まず一人の場合は、全部が一人でやらなければいけないので、それが良い場合と悪い場合の両方があるといえる。
誰にも気兼ねがいらない反面、いざというとき相談する人がいない。
それに会社を大きくしようとするならば、自ずと限界もある。
そのためマイペースでコツコツと小さくてもいいから、自分の城を持ちたい人は、一人で始めるのもいいかもしれない。
逆にパートナーと開業する場合には、今、お話したことと反対のことがいえるだろう。
精神的には安定するが、常に相手と相談して何事も決めなくてはいけない。
そこでパートナーと会社を経営する際、とくに注意しなければいけない点をお話しておこう。
まず相手と対等な位置関係の場合。
よくあるのが収入に差が出てきたとき、どうお金を分けるのかで、もめることが多い。
例えば費用の負担をどうするか、利益の分配をどうするかだ。
おそらくスタート時点では対等な関係だったろうから、折半ということになっていたのではないか。
しかしそのことを事前に決めておかないと、あとあともめることになる。
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